このところの昼夜の温度差で風邪を引いてしまった。今日は家でゆっくりと自分用のランディングネットでも削ろうかと思ったが、来月からしばらく無休の季節労働が始まるので出かけることにした。とりあえず、エルクヘアカディスを3本だけタイイングしてフライボックスに詰めた。

場所はいつもの渓。釣り始めたのは13時頃。木々の葉が十分に広がり渓は薄暗く枝も若干垂れ下がりキャストもしづらくなってきた。
その代わりに虫が多い。カゲロウやトビゲラ、カワゲラ、アリに甲虫。かなり期待できる。
いつものように入渓点で竿を繋ぎパラシュートアントを結んだ。ここは入っていきなり出る事が多い。前回も気を抜いていて失敗している。しかし今日は反応なし。駐車スペースに車が停まっていたので先行者がいるのかもしれない。
そこから、しばらく釣り上がるとリーダーやフライにクモの巣がまとわりつく。それと同時に反応が出始めた。
出る!のらない。出る!のらない。何度これを繰り返しただろう。やっとの思いで手元まで寄せるがネットに入る前にフックオフ。
そんな感じで取水堰まで来てしまった。今までは高巻していたが登れるんじゃないと近づいてみると左側からあっさりと登れる事が出来た。ここら先は高巻するとパスしてしまう場所。ちょっと期待。

その期待に答えるように出た。流れのとろい場所から出たので気持ち良かった。納得の一匹。
この程度の大きさしか釣ったことがないので、あれだが、針掛かりしてからの動きでヤマメかイワナか分かるようになってきた。その動きのせいかヤマメのほうがばらす事が多い気がする。

フロータントは SA/3M Fly Floatantを使っています。バスバグにもこれ。バスバグには最高です!

取水堰の高巻からの入渓点を少し遡ったところでイワナがきた。ギューンと突っ込む感じが好き。もっと大きいサイズを釣ってみたい。今年はどこかに遠征して狙えたら最高なのに。2泊くらいで山奥に入ってみたい。独りは不安だけど。

下手くそなのでフライを木に引っかける事が多い。おかげでティペットの消耗が激しい。Dai-Rikiの6Xも残り僅か。どこかで見つけて買わなければ。なぜダイリキなのか、それは見た目。この見た目が大好きなだけ、ただ、それだけ。初心者の私に善し悪しは分からない。

そろそろ砂防堰堤が見えてきた。あの堰堤で納竿にしようと思いながら釣り上がると、フライが岩陰に隠れて見えなくなった。そろそろ流しきるな、と感覚的にピックアップすると魚の手応え。エルクヘアカディスに小さいイワナが掛かっていた。なんとも自分らしい一本。そして堰堤まで釣り上がり納竿とした。

これからの季節は虫も多くなり雨も降る。私が経験したことの無い季節に入る。今年も経験出来ない。釣れるんだろうなぁ。梅雨らしいシトシト雨の降る中釣り上がってみたいものだ。