季節労働が終わったのだが少しばかり忙し為。情報収集をいい加減に済ませ、今年初の車中泊釣行に出かけた.
折角の車中泊なら入ったことの無い渓にしようと地図を開き目星を付ける。地形図と登山地図の両方を開き沢に沿って登山道のある場所に決定。車止めから1時間半ほどで入渓できそうだ。
出発の前日、WEBで始めて調べてみる。沢登りのサイト情報では入ろうと思っていた沢は、かなり厳しいらしい。もう少し長く生きていこうと思っているので違う沢に入る事にした。ただ地形図の等高線が詰まって見えた気が...。

天気予報では曇り時々雨。すこしばかり心配だったのでフロートチューブとバスフライタックルも車に詰め込み家を出た。
2時間掛からず車止めに到着。時間が早いのでラジオかけながら横になった。少しウトウトするが直ぐに目が覚め、ラジオ放送が終わる2:00まで眠る事ができなかった。
やっと寝ることが出来た2:30。車のライトで目が覚める。数メートル隣に停まった。エンジンを切らずライトも点けたままで車から降りゴソゴソやっている。寝ぼけ眼で見れば釣りの準備を始めてるではないか!10分ほどで出発していった。どこまで上がる予定なんだろう。泊まりで行くようなところに日帰りなんだな、と寝袋を被って眠ることにする。
4:30に目覚め外を見ると雨。バスにするかイワナにするか悩んだが、ここまで来たんだからと準備を始めた。

レインジャケットを着て出発。林道から登山道に入るあたりで雨はやんだ。ジャケット脱ごうとバックパックを下ろすと眼下の沢に深夜に出発した釣り人が二人いた。奥に行ったんじゃないの?

緩やかに高度を上げる気持ちの良い登山道を良いペースで登る。広葉樹林帯なので秋の紅葉時期に訪れたら最高だろう。妻と来てみるかと思いながら先を急いだ。

今回は荷物を軽くする為に水を500mlだけにし浄水器「ULA Amigo Pro」を持った。
しかし、広葉樹林の山だけあって、いたるところに水が湧きだしていた。これなら浄水器も必要ないかもしれない。
歩き始めて1時間で入渓ポイントに着いた。コースタイムより30分ほど早い事に気分を良くする。しかし、岩が凄い。想像以上。落差も大きく難儀な感じ。
地形図だと等高線の感覚が狭いのは最初だけだと釣り始めるが登っても登っても厳しく辛い。睡眠不足なのでなんとなくフラフラして足下がおぼつかない。
今回はウェーダーを脱ぎ忍者セット。ウェーディングシューズもモンベルのものだ。これは、もう一つ所有している「リトルプレゼンツ」のシューズよりもグリップが良い。ただ、サイドの縫い目が弱く、もうボロボロ。そろそろ買い換えかもしれない。
そんなモンベルでも辛いものは辛い。魚の反応も非無。どんどんやる気が無くなる。しかも超えるのに恐怖心を感じるような岩も出てきてしまい撤退することに決めた。今来た場所を下るか、脇の斜面を登って登山道に出るか悩み登る事を選択(下るのが恐かったから)。しかし、登ろうと思っても登れない。斜面が弱くグズグズなのだ。シカの踏み跡があるのだが、だいぶ滑っているようだ。15mほど登るが諦めて、少し恐いが来た道を下ることにした。
どうにか本流に下ることに成功し、そこを釣り上がるが、この頃から雨が本降りになる。ただでさえ見えないフライが雨粒で全く見えない。ここでやる気がゼロ。「バスだ!バス行こ!」ということで登山道を下る。
ここでやる気がゼロ。「バスだ!バス行こ!」ということで登山道を下る。
上半身はPatagonia レインシャドウジャケットで完全なのだが下半身は...。極一部で話題のスカートを履いてみた。
ULA Rain Wrapはシルナイロンの布一枚をグルッと巻き付けベルクロで閉じるスカート。ウエスト部分には平ゴムが入っていてストッパーで調整可能。サイズはM(丈28")L(丈32")がある。私はMサイズを選んだ。
使ってみての感想は、暑い時期には便利なものだと思う。長めのゲーターと組み合わせれば全く濡れないのでは。
ポイントは合わせ目のベルクロ部分を後方にしたほうが良い。合わせ目は全面にベルクロがないので隙間から水が入るからだ。それと前面にあるとしゃがんだ時に引っ張られベルクロが開きかねない。
一番の問題は見た目の恥ずかしさ。誰にも見られないから今回は履いてみた。しかし途中で先程の釣り人が下の沢に。気づかれないように、その場から去った。
車で40分ほど移動しダム湖に。バスは、このサイズを3匹ほど。フライはスカルピンもどき。釣りをしていても睡魔が襲ってきたので帰ることにした。久しぶりのフロートチューブで足が悲鳴をあげてしまったし。

今回は、ほとんど下調べせずに出かけたのが失敗だったのかもしれない。ガイドブックってやつも必要なのかも。そろそろ買ってみるか。