夜の消灯は21時。しかし、その前に眠っていたようだ。隣で妻がゴソゴソしている音で目が覚める。時計を見ると22:30。
「気持ち悪い...お腹も痛い」どうも登りでダウンした疲れが内蔵に出てしまったようだ。
結局、私はこの時間から2:00前まで起きているはめに。本当に帰れるのか心配になってしまった。そんな心配をよそに妻は眠っている。時々、目を覚ましては「気持ち悪い....」なのに直ぐ眠ってしまう。
朝4:00 突然、天井の白熱電灯が点く。ジェネレーターの運転が始まったようだ。隣の妻に様子を聞くと「だいぶ良くなった。平気みたい」
寝ている時は「雲取は諦めて朝食後、直ぐに下ろう」と思っていたのだが妻に「登ってきなよ」と言われ、朝食を食べクランポンと水だけ詰め込み出発。登り始めて直ぐに雪と凍結でクランポンを装着。ガシガシと登りコースタイムより10分早く頂上に着いた。
写真を10枚ほど撮って下る(息が乱れていたので三脚を使った3枚以外は手振れが酷い)。
山荘に着きパッキングし直し出発。妻の体調も完全とは言えないけど大丈夫そう。
天候も曇りで歩くのには調度良い感じだ。妻の体調に気を使いながら登ってきた道を下る。
昨日、話をした男性が言っていたように雪はどんどん溶けていた。妻も「もっと雪があったよね?」と何度となく私に聞いてくる。
「大丈夫そう」と言っているが疲れやすく登りになるとペースがかなり落ちるので普段より多めの休憩をとった。
白岩山では長めの休憩でココアを飲んで体力回復をはかる。
途中、白岩山を越え前白岩山付近からガスってくる。雨ではないのだが木々の葉から滴が垂れ、知らず知らすに触れたジャケットやバックパックが濡れる。
妻の髪も湿度で水滴が出来るほどに。私は坊主なので付きませんけど!
霧藻ヶ峰で昼食を摂り2:50三峰神社駐車場に到着。
妻は「良かった良かった」を連発。本当に一時はヘリコプターで搬送?もう一晩泊まって様子をみるか?と考えるほどだったが無事下山出来てよかった。妻には無理な計画だったのかもしれない。
山荘で夕食前に読んだ山と渓谷のバックナンバーにも同じような症状の記事が掲載されていたことを思い出す。まさか、こんな事が妻に起こるなんて。自分の責任だなと反省。無理な計画は本当に危険だと思い知らされる結果となった。

次回は楽そうな奥多摩側から登りたい。妻は苦笑いです。

※この数日後、妻は風邪をひいた。山荘での症状は風邪からきたものかもしれないし、疲労から風邪をひいたのかもしれない。