6月から始まる季節労働の為、普段の仕事を前倒しで行っている。夜も仕事。前日の晩も23:00まで仕事だったのでフライが巻けていない。
前回、手持ちが無くなってしまったので10:00頃までエルクヘアを6本ほど巻いてから出発。1時間半ほどで着くことが出来る、いつもの渓にしようと向かっただが前々回に迷いながら入った渓も気になっていた。最後まで迷ったが、早く始めたかったので、国道からいつもの渓へと向かう道へとハンドルを切る。

時間が遅いので心配していたが、やはり先行者の車が停まっている。前々回、イワナに遊んでもらった隣の渓に向かうが、こちらにも先行者の車。その車が見えた瞬間、悩んでいた渓に向かう事に決める。

渓に向かう林道に入ると帰りと思われる車とすれ違う。ここは距離が長いので、どこを釣っていたかは分からない。自分が入ろうとしている場所でないことを願うだけ。
倒木や落石を避けながら前々回、退渓した場所から入渓する事にし車を停めた。(いらっしゃいませのマットは気にしないで)

前々回、退渓時、苦しみながら登った踏み跡を「ズルズル」滑りながら降りる。底に着いてから竿を繋ぎ糸を通し巻いたばかりのエルクヘアを結んだ。

前々回に出会った餌釣師の方が「上の堰堤まで釣り上がったんだけど」と言っていたので、今日の釣行は、その堰堤までと決めていた。釣りを始めて10分ほど。「ゴォーッ」という音が聞こえ始め先を見ると...堰堤が見える。距離にして200mほどだろうか。ガッカリしながら先の淵を見るとライズ!すぐにキャストするが反応なし。1mほど先にキャストすると....ヤマメだった。岩縁のゆるい流れ陰だったのでイワナかと思った。餌釣師の方も「イワナが多いかな」と言っていたし。
でも、自分の中ではサイズも満足な嬉しい一匹。
前々回の釣行より広葉樹の葉は大きく開き、色も濃くなっている。そのせいか前回より渓が暗く感じる。

石には茶色いコケが多くなっていて滑りやすい。洗い流す程度の雨が欲しいところ。酷い雨や風は私に不利益を与えるのでいらないけど。

この写真の先が堰堤。そこで終わり。高巻の道を探すが見つからない。入渓してきた所まで戻り、そこから林道に出るしかないようだ。まずは堰堤下を流してから、どうするか考える事にした。

ここから先はバックスペースが乏しいので、どうにかキャスト。いきなり出た!合わせたがのらず。水中でギラギラしながら1mほど下る魚が見える。
少し間を置き、同じ場所を流すが反応は無い。その先、その先と流すが反応は無く、ついに堰堤の落ち込みに着いてしまった。こんな感じの場所は苦手。いい思いをしたことがない。
諦め感たっぷりで何度かキャストし、そろそろ帰ろうかとピックアップしようとした瞬間に出た!

ピックアップしようとした瞬間なので右手からフライラインが放れていた為、なんとも無様な格好でフックアップ。バタバタしながらフライラインを掴む。その間に下流に走られ慌てたがネットに納める事が出来た。
先程のヤマメより少し大きい。大満足な2匹目だ。写真を数枚撮りリリース。ここで竿を畳み帰る事にした。
入渓してから1時間で退渓。短い時間だけど楽しい時間を過ごす事が出来た。でも、本当はゆっくりアルコールストーブでお湯を沸かしたり、写真を撮ったりする時間が好きだ。魚を釣ることより好きなのかもしれない。自分にとっての釣りは、それらの部分を含めて釣りなんだなぁと思い始めている。
来週は、そんな釣りができるだろうか。